「Body」「Mind」「Sprit」
オステオパシーで扱うのはこの三つ全てだと言われています。
そして、この中で特に大切なのが「マインド」です。
なぜなら、「ボディ」と「スピリット」を
統合するのが「マインド」だから。
これは、私が最も影響を受けたオステオパスから教わったことで、
エイブラハムの教えを学んでからはよりこのことが理解できました。
この「マインド」の力について。
今日はエイブラハムの本ではなく、
『マグダラの書』からご紹介したいと思います。
お時間がある方は読んでみてください。
私たちの体とマインドは密接につながっている。
1枚のコインの表と裏だ。
世界中の科学誌には、
体とマインドの相互連結を実証する研究があふれている。
新たな医学の分野に精神神経免疫学と呼ばれるものがある。
これは簡単に言うと、私たちの思考と感情が
生理学、特に免疫システムにおよぼす影響の研究である。
これについては多くの症例があるが、
ひとつの物語を例にあげるほうが理解しやすいだろう。
これは内なる錬金術ではなく痛みの治療の例だが、
その原理のいくつかは同じである。
何年か前、肉体的な激しい痛みの治療のため、
あるクライアントが私のもとを訪れた。
彼女は癌が進行し、背骨にまで転移している状態で、
常に激しい痛みに襲われていた。
ジョアン(仮名)が彼女の状態を説明するとき、
私は彼女にそのときの痛みと不快感を、
彼女がそれまでに体験した最悪の状態を10、
最善の状態を0として表してもらった。
そのとき彼女は8をつけた。
それから私は彼女に、これまでで最もリラックスし、
リフレッシュできた体験を話してもらった。
彼女はアリゾナ州セドナを訪れたときのことや、
どれほどその赤い岩と渓谷を愛しているかを詳細に述べた。
私はオフィスにあるステレオに手を伸ばし、
脳にアルファ波のリラックス状態を作り出す音楽をかけた。
そして彼女にふたたびセドナにいることを想像してもらった。
その景色を見、音を聞き、そのときの感触、
香りさえも感じるほど鮮明に想像してもらった。
彼女がその光景を思い出していると、
それまで緊張していた顔の筋肉が少し緩んだ。
次に私は、その光景の中で最も美しく
安らげる場所を探すよう彼女に言った。
彼女は渓谷を見渡す大きな岩を選んだ。
そこで私は彼女に、この岩が強力な癒しのエネルギーを持ち、
一呼吸ごとに彼女は楽々とその癒しのエネルギーを
体の中に取り入れることができると言った。
この数分後、ジョアンは突然目を開け、
自分のカバンに手を伸ばした。
カバンからティッシュを取り出し、
彼女は目のあたりをすばやく押さえた。
「どうしましたか?」と私が聞くと、
「消えました」と彼女は答えた。
「何が消えたのですか?」と私が聞くと、彼女は
「痛み、痛みが消えたんです!」と答えたのだった。
痛みからの解放は非常に感情的なもので、
彼女が落ち着いてからそのときの痛みのレベルを聞いてみた。
ゼロだった。
数回のセッションにわたり、
私は彼女に精神集中と意図の両方をとおして
痛みをコントロールする方法を教えた。
彼女の報告によれば、癌は進行しているにもかかわらず、
薬を服用せずに痛みを軽減することができたということだ。
ジョアンの痛みを止めた神経学的イベントは非常に複雑で、
それは量子世界で生み出された。
誰かがもし私のオフィスに入ってきたら、
その人は一人の女性がただ目を閉じて椅子に座り
音楽を聴いている姿を目にしただろう。
しかしそれはニュートン世界、
物体と人間の世界のことであった。
量子領域は目に見えないが、
この領域でこそジョアンに変化が起きた。
脳内のシナプス・ギャップ間で、
神経伝達物質が至高のために戦ったのである。
このような神経メッセンジャーのいくつかは痛みを伝える。
背骨で死んでいく細胞は、
常に死の叫びを彼女の脳に送っていた。
しかし同時に、他のメッセンジャーが
平和、安らぎ、快適さを伝えていた。
少しのあいだ、快適さのメッセンジャーが
死と痛みのメッセンジャーに勝ったのだ。
すべては量子の海の泡の中での出来事だった。
この海は私たちの目から隠されているが、
私たちのマインドの内と外、
この両方に存在するすべてのものの生まれ故郷である。
それは全創造の母なる泉であり、
最終的にはすべての内なる錬金術の焦点である。
錬金術師が体とマインドの量子レベルで変化を起こすことと、
ジョアンに起こったことは多くの点でよく似ている。
主な違いは錬金術師の場合、痛みではなく、
意識そのものを変化させることを目的としている点だ。
この重大な変化を引き起こす原因は、
意識と思考の結合に他ならない。
意識と思考は、そのいずれかを長時間維持しようと
試みた人なら誰でもわかるように、非常に儚いものである。
現在世界で不可能な体験も、思考の中では可能である。
ここで言う現実世界とはニュートン理論に基づく
日常生活を意味する。
たとえば私たちは重力の法則に慣れ親しんでいる。
何かを落としたとき、それが落ち続けると期待する。
私たちはその物体が空中に浮かぶことを予測しない。
夢の中ではあるかもしれないが、現実にはありえない。
ここで読者のみなさんに申し上げておきたいのは、
私たちが二つの現実を同時に生きているということである。
二つの現実のうちのひとつは、
私たちが常に慣れ親しんだ日常世界、
手を放せば物体が落下する世界である。
しかしこの日常世界と同じように
現実的なもうひとつの世界がある。
それは量子世界だ。
今この瞬間にも、思考体験を作り出すために
無数の神経伝達物質が脳の空間を飛びかっている。
あなたが気づいていなくても、
それは実際に起きているのである。
そしてこれはニュートン世界の現実ではない。
予測できないパラドックスを伴う量子世界の現実である。
脳の神経細胞(ニューロン)どうしには僅かな隙間があります。
その隙間を「神経伝達物質」が
次のニューロンへとジャンプし、情報を伝える。
「シナプス間隙(かんげき)」と呼ばれるこの隙間の距離は、
『脳とニューロン』によると20〜40ナノメートル
(1ナノは100万分の1ミリ)。
※この仕組みについては、「シナプス間隙」で
画像検索するとイメージしやすいと思います。
電子顕微鏡でしか見えない
20〜40ナノメートルというサイズは、
「ニュートン世界」ではなく「量子世界」に属しています。
私たちの体の原子や亜原子レベルに入ると、
そこはまったく別世界である。
私たちの体を構成する極小の微粒子は、
ニュートン物理学の法則に縛られない。
それらは量子力学の領域に存在する。
私たちの常識からすると、量子世界は非常に奇妙である。
これを光の実験を例にして説明しよう。
さて、光はまったく異質な二つの形態をとることができる。
たとえば粒子(フォトン)または波の形をとる。
馬鹿げた話のように聞こえるが、
実験において研究者が波として光を探している場合、
光は波として存在する。
しかし研究者が粒子として光を探している場合、
光は粒子として存在する。
実験者の意図によって、
「光」が「波」にも「粒子」にもなる量子世界。
その世界が、私たちのマインドを司る脳の中にあるのだから、
「マインド(心)が変わればボディ(身体)が変わる」
のは「当たり前だ」と言っても過言ではありません。
マインドを変える方法はいくらでもありますね。
引用文の症例にあったジョアンのように、
過去に体験した癒しの風景に浸ってもいいし、
ヒーリングミュージックを聴いてもいい。
要は、病気や不調などの「望まない現実」を忘れて、
いい気分になる世界、心地いい世界、楽しい世界、
自分が望む世界へ浸りきればいい。
そうすると、脳内のニューロンから放出される
「神経伝達物質」が癒しを促すものに変化する。
体内の内臓やあらゆる器官から血管を通って全身に送られる、
「メッセージ物質」も変わるでしょう。
エイブラハム流に言うと、
思考と感情(マインド)がポジティブなものに変われば
ソースエネルギー(スピリット)とつながって、
「望む現実(この場合は健康なボディ)」が創造される。
私たちがどうにかできるのは「マインド」だけで、
その「マインド」次第で現実はどうにでもなるというわけです。
「マインドの力」
日常生活の中でもっと活用していきたいと思いました。
・・・はぁ、やっと書けた。
とりあえず今からコーヒー飲んで、
マインドをリラックスモードにします(^_^)