舌をぐるぐる
- 2009.09.30 Wednesday
- セルフケア
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- by 白樺整体院
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「健康は一つか?」
ルドルフ・シュタイナーさん(1861-1925)の本を読んで、
この言葉を考えさせられました。
以下は引用です。
多くの人間がいるように、たくさんの健康があります。
各人にとって、独自の健康があるのです。これこれが健康によいという、一般的な型に嵌った処方は無意味です。健康熱に陥る人々は、たいてい一般的な健康の処方の下に苦しんでいます。
一般的に健康と言えるものがあると信じている人は、これこれのことを行うのが健康だ、と言います。ある人は日光浴が健康だとしても、それを一般化してはならないということを洞察しないのは、信じがたいことです。日光浴は、別の人には有害なことがありえます。
「健康はまったく相対的な概念だ。絶えざる変化の下にあるものだ。地上で最も複雑な存在である人間において、特にそうである」ということを、私たちは明らかにしなくてはなりません。
今日、癒しに凝っている人々がいます。どの人にも何らかの病気を見出すことは、非常に容易です。さまざまな器官が、他人と同じようには見えないということを、人は発見します。
癒しにとらわれた人は、「みんな、このように呼吸しなければいけない。癒されなくてはならない」と言います。恐ろしいことです。
型に嵌った健康の概念を目標にすることが大事なのではありません。「それは健康によくない」と言うのは、非常に安易です。
・・・シュタイナーさんの言葉を借りれば「健康は一つではない」ということでしょう。
20世紀前半にも癒しに凝っている人がいたように、21世紀の今日にも様々な健康法があふれています(今も昔も変わりませんね)。
一つの方法が、万人に等しく効果があるとは言えません。自分のからだには効果があったとしても、他人には効果が無いかも知れません。
安易に一つの方法だけを薦めるのは考えものです。これはどのような健康法についても言えることです。
「テレビで良いと言っていたから」とか「有名人かがすすめたから」と言って、決して盲信的にならずに、どうかご自分のからだと相談しながらお試しください。
治療家の端くれとして、「健康は一つではない」という言葉を改めて肝に銘じようと思います。
自戒の念もこめて。