愛について
各種の治療や、整体やヒーリングなどの癒しのお仕事をされている方は、
お客さま(患者)から、気付かないうちに
「悪い気を受けてしまう」と、よく言われています。
治療や癒しが終わった後、何故かどっと疲れるとか、
病気になるとか、精神が病むとか、別の意味で憑かれるとか。
そんな話が本にも書かれていますし、実際に聞くこともあります。
特にヒーラーの方は「早死にする人が多い」
なんてことも聞いたりします。
そのような「受けてしまう」ことへの対処法は、
人によって様々なものがあると思います。
例えば、自分の周囲を見えないカーテンで覆ってしまうとか、
自分の心身を鍛えるとか、ナントカ霊や神様に守ってもらうなど。
私の場合のそれは、
「悪いものは受けない!もらわない!」と決めつけることでした。
つい先日まで、これが正解だと信じ切っていました。
同じ様なお仕事をされている方から聞かれても、そう答えていました。
なんなら胸を張ってそう断言していました。
しかし、よく考えてみると、
治療や癒しとは、相手に対する「愛」の表現です。
救いを求めて自分の所へ来てくれた相手の中に
「悪いもの」や「不浄なもの」を見て、
自分と相手との間に隔たりをを作ってしまう。
癒し手である自分は「善」で、
救いを求めて来てくれた相手は「悪」である。
「善と悪」
きっちり「両極」に分けてしまうこの考え方は、
果たして愛でしょうか。
いいえ、愛ではありません。

太陽は、私達が善と思っているものにも、
私達が悪と思っているものにも、
等しく光を与えてくれます。
先日、ある方との対話の中で、
そのことに気付かせていただきました。
自分のやっていることがいかに愛から遠く、
そして傲慢であったかがよくわかりました。
私達は両極性の世界に生きています。
だから、どうしてもどちらかの極を選択してしまいます。
しかし、両極性のどちらかを選択することは、愛ではありません。
昨日の日記に書いた老子の言葉は、
そのことを簡潔に、かつ的確に教えてくれます。
自分が出会う人は全て自分である。
「あぁ、そうだった!!」
また新たな気持ちで生きていこうと思います。
- 2010.08.06 Friday
- おもい
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- by 白樺整体院