ボディ・マッピング

 

ボディ・マッピング だれでも知っておきたい「からだ」のこと

 

 

「ボディ・マッピング」とは、

「脳の中にある身体の地図」のことです。

 

この地図が正確でないと、

本来持っているはずの動きの質(可動域や安定性など)を

発揮できなかったり、不調の原因にもなる。

 

 

少し前、この本についているDVDを観ました。

 

 

施術や治療の仕事をしている人は、

程度の差はあれども必ず「解剖学」を勉強しています。

 

学校やセミナーでも散々学びますね。

 

私も脳にはそこそこ入れたつもりで、

仕事では解剖学を頻繁に使っています。

 

でも、その知識を他人の身体には使えているけれど、

自分の身体には落とし込めていなかったなぁと、

DVDを観て気づかされました。

 

 

今回の記事では、一番わかりやすい「骨」で、

みなさんの「身体の地図」を少しだけ

アップデートできるような説明をしたいと思います。

 

(普通に解剖学を勉強された方はスルーしてくださいね)

 

 

 

例えば・・・

 

 

首の骨はどこから始まる?

 

 

 

 

七つある頸椎の最も上にある骨の位置は、

耳の後ろにあるグリグリ(乳様突起)のすぐ下です。

 

ペンで指しているのが頸椎1番。

 

 

 

 

写真で見るとよくわかりますね。

 

歯やアゴの後ろはもう首なんです。

 

 

首の正確な「始まりの位置」を身体に落とし込めば、

その可動性が向上するのはもちろんのこと、

頭の位置を一定に保つ時の安定性も増します。

 

 

 

肋骨のカタチについて。

 

 

 

 

鳥かごのような枠組みの肋骨の中に肺と心臓が入っていて、

肋骨は呼吸(肺の収縮と膨張)に合わせて上下します。

 

 

吸うと上がって、吐くと下がる。

 

その動きは「バケツのハンドル」によく例えられます。

 

 

肋骨は左右に各12本。

 

ネクタイのようなカタチの胸骨(きょうこつ)に

くっついている部分は、骨ではなくて軟骨です。

 

軟骨でできているから、呼吸に合わせて柔軟に動ける。

 

身体って、うまく設計されていますね。

 

 

横から見るとこんな感じ。

 

 

 

 

ご自分の左右の肋骨に両手を置いて、

呼吸をしてみましょう。

 

吸うと上がって(肋骨全体がふくらむ感じ)、

吐くと下がる(肋骨全体がしぼむ感じ)。

 

この動きを感じてみてください。

 

肋骨の動き方を知るだけで、

深い呼吸ができるようになります。

 

 

お時間がある方は、この動画もご覧ください。

 

呼吸と全身の動きとの関係を

より鮮明にイメージできると思います。

 

 

 

 

 

肩ついて。

 

 

「肩」を形成しているのは三つの骨です。

 

上腕骨(じょうわんこつ)、肩甲骨(けんこうこつ)、鎖骨(さこつ)。

 

実は、この三つの骨の中で、

体幹の骨格に「関節」としてつながっているのは、

鎖骨のみ、なんです。

 

ペンで指しているのがその関節。

 

胸鎖関節(きょうさかんせつ)といいます。

 

 

 

 

「肩や腕を動かす時には肩甲骨を意識すると良い」

 

というのをご存知の方は多いと思います。

 

 

その肩甲骨と同時に、

鎖骨と胸鎖関節を意識すると、

肩と腕の動きの質が更に良くなるはずです。

 

 

肩甲骨を後ろから見るとこんな感じ。

 

 

 

 

この三角形の骨が、上下・左右・斜めにスライドします。

 

 

 

腕について。

 

 

肘から手首にかけての部位を前腕(ぜんわん)といいます。

 

ここには橈骨(とうこつ)と

尺骨(しゃっこつ)という2本の骨があります。

 

親指側にあるのが橈骨で、小指側にある尺骨です。

 

 

 

 

手首を外側へ捻る(回外)と2本の骨が並列になり、

手首を内側へ捻る(回内)と2本の骨が交差します。

 

手首を捻る時に使われるのは、

肘のところで上腕骨と橈骨が関節している部分。

 

この時に動くのは橈骨で、尺骨は動かない。

(ペンで指している骨が尺骨です)

 

つまり、この手首を捻る時の動きの軸は、

小指側にある尺骨なんです。

 

 

 

 

 

日常生活でもスポーツでも、

手首を捻る動きって多いです。

 

 

文字を書く時、ドライバーなどの工具を使う時、

何かの蓋を開け閉めする時。

 

キーボードやマウスを使う時には、

ほとんど手首を内側に捻った(2本の骨が交差した)ままです。

 

 

テニスや卓球などのラケットを使うスポーツ、

野球、ゴルフ、バスケットボール、バレーボール、

ボクシング、格闘技、武道・・・などなど。

 

あとは楽器を演奏する時も。

 

 

手は一番よく動かす部位なので

挙げるとキリがありませんね。

 

 

そういう時に漠然と手首を捻るのではなく、

 

「小指側にある尺骨が軸なんだ」

 

と、脳にインプットしておくだけで、

動きの質が格段に良くなると思います。

 

 

ちなみに、肘の曲げ伸ばしに使われるのは

上腕骨と尺骨の関節です。

 

肘の尖った骨も尺骨の一部。

 

 

テニスやバドミントンの選手、

ゴルファー、野球のピッチャーなど、

手首、腕、肘をハードに使う方は、

こういう仕組みを知っておいて損はないと思いますよ。

 

 

 

骨盤と股関節について。

 

 

骨盤を正面から見たところ。

 

 

 

 

股関節はペンで指している位置です。

 

 

 

 

ビートたけしさんのギャグ

「コマネチ!」のラインの中程に股関節があります。

 

 

この辺りに手を触れながら歩くと、

股関節がモゾモゾと前後に動くのを感じられると思います。

 

股関節の正確な位置を知っておくと、

「歩く」「走る」の質が向上します。

 

 

骨盤を後ろから見たところ。

 

 

 

 

骨盤の真ん中にあるのが仙骨(せんこつ)で、その左右にあるのが、

恥骨(ちこつ)・坐骨(ざこつ)・腸骨(ちょうこつ)が

一体となった寛骨(かんこつ)という大きな骨。

 

 

ペンで指している部分が腸骨です。

 

 

 

 

この骨の前後にある突起(上前腸骨棘と上後腸骨棘)に触れながら歩くと、

それらの突起が歩行に合わせて動くのがわかります。

 

つまり、「寛骨も含めて脚なんだ」と意識すると

更に動きの質が向上するというわけです。

 

 

 

下腿について。

 

 

膝から踝(くるぶし)にかけての部分、

脛(すね)の骨は2本あります。

 

 

 

 

メインの太い骨が脛骨(けいこつ)。

 

「弁慶の泣き所」とはこの骨のことで、

内踝(うちくるぶし)は脛骨の下端です。

 

外側にある細い骨が腓骨(ひこつ)で、

外踝(そとくるぶし)はこの骨の下端です。

 

 

脛骨と腓骨。

 

どちらがより強い負荷に耐えられるのか、

重心を内と外のどちらにおけば良いのかは、

写真を見れば明らかですね。

 

 

 

脛と足の関係について。

 

 

両者の関係を簡単な線画にすると、

多くの人が「 L 」で描くと思います。

 

しかし、脛の下にある足の骨のカタチは

実は「アーチ」なんです。

 

写真を見ればわかる通り、

線画にするなら「アーチの上に縦棒がついている絵」が

本当のイメージに近い。

 

 

 

 

足が「アーチなんだ」と認識できると、

そのスプリング効果を「歩く」「走る」に

ちゃんと活かせるようになります。

 

 

 

ちなみに、手首も足首も細かな骨の集合体です。

 

 

 

 

 

こういう小さな骨と骨の関節が沢山あることで、

複雑な動きが可能になるというわけです。

 

 

 

最後に、重心について。

 

 

足の「アーチ」の上についている、脛の「縦棒」。

 

この「縦棒」が「アーチ」のどこに

どうくっついているのかを知っておくと、

身体本来の重心の位置がわかります。

 

 

脛の骨の延長線をペンで示しました。

 

 

 

 

ペンの位置は、左右の踝の真下、

踵の少し前あたりですね。

 

立つ時にこの重心の位置を意識すると、

立っているのが楽に感じられるようになります。

 

もちろん、動く時にも。

 

 

興味がある方は、

ボディ・マッピングの本などを手に取ってみてください。

 

 

自分の中の「身体の地図」を修正すると、

きっと、おもしろい発見がありますよ。

 

 


私の仕事

 

私の仕事について。

 

 

私の仕事は、縁あって来られたお客さまの

心や身体が元気になっていくための

「お手伝い」をすることだと思っています。

 

エゴや干渉ではない「いいお手伝い」をするためには、

私が「本当の自分」とつながっている必要があります。

 

 

「本当の自分」とつながる方法は、

「今この瞬間」を「いい気分」で生きることです。

 

 

お客さまに施術をしている時も、そうでない時も。

 

 

このブログで何度もご紹介している、

感情の22段階の1〜5ぐらいには存在していたいと思います。

 

(感情の22段階についてはこちらの記事をご覧ください)

 

 

 

 

誰かの「悪いところ」を見ても「いい気分」にはならないので、

施術中はあまりそういう部分は見ません。

 

悪いところは最初に少し確認する程度で、

後の時間は、身体やその人自身の良いところを感じたり、

自分の存在状態やお客さまの身体全体、

空間全体を感じたりしています。

 

 

お話が好きな方やお悩みがある方とは沢山会話をするし、

ただ静かに居たい方とは静かな時間を共有します。

 

いずれの場合にも、自分の中の心地よさを感じながら

今に存在するようにしています。

 

 

どんなに重い症状の方が来られても、

自分が責任を持って「治そう」とは思いません。

 

 

「自分の存在状態がベストであれば、

 相手の身体にも最善の影響が生まれる」

 

 

そのことを信じて、

私はただ「いい状態」で存在するだけです。

 

 

「治そう」

 

「治したい」

 

「治さなければ」

 

 

施術中にこういう思考をすると、

私の場合は心が苦しくなるし、

その場にいて楽しくないんですね。

 

そういう時にいい仕事はできない。

 

これは学びからも経験からも知りました。

 

 

 

 

もう7年も前のことです。

 

エドガーケイシー療法で有名な

福田高規先生の指圧講座に出たことがありました。

 

以下は過去の記事からの転載です。

 

 

 

 講座では、施術をする上で大切なことを教わりました。


 それは「自分を感じ続けること」でした。
 考えるのではなく感じること。

 

 では、何をどう感じるのか?

 

 自分のからだの「うれしい」や「かわいい」を感じるのだそうです。
 感じるのは「いい感じ」でもいいし、「光」や「愛」でもいい。
 色々考えずに、ただ自分のからだの感じを観じ続ける。


 そのように観じ続ければ、癒しは自動的に行われるのだそうです。

 

 福田先生は、指圧をする時も体操をする時も、
 「うれしいね〜」「かわいいね〜」を言い続けておられました。

 特に体操をする時は「うれしい!うれしい!」を連発しておられました。

 

 そうやって、自分の感じを観じ続けることによって、
 世界中の人々の心身を健康にしているのだそうです。

 

 

 

あと、指圧をする時には、

相手の身体を通り越して、地球の裏側の空に輝いている

「アルゼンチンの星」を押すように指圧をする、

とも仰っていました。

 

・・・と言っても、

決して強く押すわけじゃないですよ。

 

 

目の前の病変にとらわれず、大いなるものを意識する。

 

 

そのための方便に、

「アルゼンチンの星」はちょうどいいんでしょうね。

 

 

 

 

この講座を受けてから2年後に

私はオステオパシーに出合い今に至りますが、

この福田先生から教わった感覚が

今やっていることにとても近くて驚きました。

 

自分の身体にも相手の身体にも、

「うれしい」「かわいい」「いい感じ」「愛」「光」を

感じるというのは、「健全」を感じるということです。

 

オステオパシーの創始者 A.T.スティルの

「健全を探せ」という言葉ともつながります。

 

「アルゼンチンの星」も、局所にとらわれずに

身体や空間の全体性を感じる時の感覚に近いものがあります。

 

 

そして、エイブラハムの教えともつながります。

 

 

自分にも相手にも「健全を感じる」ということは、

「ソース(本当の自分、内なる自分)の目」で

自分と相手を見るということ。

 

 

 

 誰かのために役に立つのは、

 その人のことを考えて明るくていい気分になれるときだけだ。

 

 不安なく相手を愛しているなら、

 あなたは相手の役に立っている。

 

 いっしょにいて楽しいなら、

 相手の力になっている。

 

 相手は成功すると予想しているなら、

 相手の力になっている。

 

 言い換えれば、あなたの「内なる存在」と

 同じ見方で相手を見られるなら、そのときにのみ、

 あなたは相手の役に立てるわけだ。

 

 

 

「自分の存在状態を高める」

 

「問題や悪いところにフォーカスしない」

 

 

そういう意識で生きていると、

仕事でも人間関係でもきっとうまくいくと思います。

 

 

 

 


ハンナ・ソマティクス

先週の土日は整体院をお休みして、

ハンナ・ソマティクスのワークショップに参加してきました。

 

会場は、信貴山玉蔵院

 

 

 

 

「ハンナ・ソマティクス」とは・・・

 

 

当日いただいたレジュメには、

 

「こころ(脳)とからだ(筋肉)を統合するボディワーク」

 

とあります。

 

 

実は、私も知人の紹介で今回初めて

「ハンナ・ソマティクス」という存在を知ったのですが、

ワークショップを受けてみたら

まさにこの言葉通りだと感じました。

 

 

 

 

日々のストレスや、過去の出来事によるトラウマで、

私たちの筋肉は無意識に収縮(緊張)した状態になります。

 

それが更なる心身の不調につながっていくのですが、

なにぶん無意識に起こっているものなので、

自分自身で「緩める」というコントロールができない。

 

 

つまり、心と身体がつながっていない状態ですね。

 

 

この無意識レベル(脳幹)で起こっている筋肉の収縮を、

意識レベル(大脳皮質)での再収縮と弛緩を繰り返すことにより、

自分の肉体を自分でコントロールできるようにする。

 

 

(ハンナ・ソマティクスの詳しい説明はこちらをご覧ください)

 

 

ハンナ・ソマティクスのボディワークは、

身体の声を聴きながらゆっくりと行うものばかりなので、

瞑想をしている時に近い意識状態になりました。

 

オステオパシーの施術を受けている時の感覚にも似ています。

 

ワークが終わった後は、

自然に呼吸が深くなったり、

楽に坐ったり立てるようになる。

 

自分の身体が無意識で行っていた筋肉の収縮、

これがほぐれてきているのがよくわかりました。

 

 

本文とは全く関係ありませんが、この「虎まんじゅう」の顔は絶妙でした。

 

 

 

講師のエレノア先生は、

80歳とは思えない立ち姿。

 

瞳が澄んでいて、肌もツヤツヤの女性でした。

 

「自分で自分の身体をコントロールできるようになると、

 人は何歳になっても美しく在れるよ」

 

という良い見本でした。

 

彼女の声のトーンとテンポにも随分癒されました。

 

 

 

 

このボディワークを日々続けてみようと思います。

 

もう少し自分の身体に馴染んできたら、

必要なお客さまにはお伝えできると思います。

 

 

どうぞお楽しみに。

 

 


イラスト

マイ奈良11月号の原稿を現在製作中です。

 

 

毎回、文章を作った後に、

 

「これこれこういう絵を描いて欲しい」

 

と、ウチの奥さんに依頼して、

イラストを含めたデザイン全体を製作してもらいます。

 

 

今回の原稿の趣旨を説明して、

ウチの奥さんが最初に描いたイラストがこれ。

 

 

 

 

私は彼女のこういうセンスが好きで、

個人的にはこのままいっても全然オッケーなのですが、

入稿データはもう少し真面目なイラストでいくことになりました。

 

 

仕上がりをどうぞご期待ください(笑)

 

 


動的な発生学

先日、一緒にオステオパシーを学んでいた仲間と

久しぶりに電話で話しをしました。

 

内容は、2014年のセミナーで

レイモンド・ガッサー博士から学んだ発生学について。

 

当時はチンプンカンプンだった内容も、

今では随分と理解できるようになりました。

 

「よくがんばった、成長したもんだ」と

お互いに自画自賛です(笑)

 

 

オステオパシーでは「動的な発生学」が重要視されます。

 

動的な発生学とは、

拡大・成長しながら全身の各器官がつくられていく、

その動きを知ることです。

 

なぜそれが重要なのかというと、

大人の体内にもそういう「発生の力」が残っているから。

 

そして、施術中の術者の手に感じられる身体の動きは、

拡大・成長していく発生の動きとよく似ているから。

 

私が師事した先生の多くは、

ご自身のそういう感覚をもとに

理論と技術を教えてくださいました。

 

 

今の私が日々の施術で感じているのは、

全身の液の流れや動きのようなもの。

 

もしかしたら発生の動きを感じているのかも知れませんが、

まだ私の中で両者は明確につながっていません。

 

まぁ、いつかどこかのタイミングで、

つながってくるのだろうと思います。

 

 

私の場合、発生学にしても解剖学にしても

動画で観る方が分かりやすくて好きなので、

DVDやYouTubeを活用しています。

 

こういう動画はイメージの助けになりますね。

 

興味がある方はご覧になってみてください。

 

 

 

 

 

こういう分かりやすい動画があるのは、

本当にありがたいですね。

 

 


骨盤隔膜

「骨盤隔膜(こつばんかくまく)」とは、

骨盤底(こつばんてい)にある筋群の一部です。

 

 

イラスト解剖学』という本のイラストを真似て描いてみました。

 

 

 

 

 

骨盤隔膜は「肛門挙筋(腸骨尾骨筋、恥骨尾骨筋、恥骨直腸筋)」と

「尾骨筋」から形成される膜状の筋肉で、

お椀のような形をしています。

 

 

 

 

施術では、ここを調整することもよくあります。

 

 

先日来られたあるお客さまの身体を感じると、

左の骨盤隔膜に強くひかれました。

 

実際に触れてみると、とても硬い。

 

指で緩めようとしてもこれがなかなか緩まない。

厚いゴムの板のような感触です。

 

逆に右の骨盤隔膜はとても柔らかい。

 

こういう時は、局所から全体へと意識を拡げます。

 

骨盤隔膜に触れたまま全身を感じてみると、

横隔膜にひかれる。

 

「なるほど」と納得して、

骨盤隔膜から横隔膜へ移動。

 

そして、しばらく横隔膜を調整。

 

そのまま骨盤を感じてみると「いい流れ」を感じます。

 

横隔膜の解放を感じた後、

再び左の骨盤隔膜に触れてみると、

さっきの硬さが嘘のように柔らかくなっていました。

 

 

以前の記事にも書いた通り、

骨盤隔膜は横隔膜と連動して収縮します。

 

何度か貼り付けているこの動画をご覧ください。

 

 

 

 

こういう全身のつながりを目の当たりにすると、

身体への興味が自然にムクムクと湧いてきますね。

 

その結果、冒頭のイラストを描いたという次第です。

 

思っていた以上に時間は掛かりましたが、

良い勉強になりました。

 

やはり、学ぶ時は「やらなければ」よりも、

「やりたい!知りたい!」と思った時が、

絶好のタイミングです。

 

 

・・・いやいや。

 

 

これは学びに限らず、全てにおいてそうですね。

 

 


「源(ソース)」の目

6月末にブログを更新してから

もう5日も経ってしまいました(汗)

 

いつも見に来てくださっているみなさま、

本当にありがとうございます。

 

今日は「身体的な問題を持っている人に何をしてあげられるのか?」

ということについて、エイブラハムの言葉を中心に書いてみたいと思います。

 

私のような仕事をされている方、

医療や介護に携わる方、

仕事に限らず誰かをサポートしている方にとっては、

非常に大きなテーマですね。

 

 

 

 あなたがたはもともと元気で、

 完全に健康で、完璧な身体でいることが自然なのだ。

 

 それ以外の状態を経験しているのは、

 あなたがたの思考のバランスが望むことではなく

 望むことが実現していないほうに傾いているからだ。

 

 

      ———『お金と引き寄せの法則』より

 

 

 

私が教えを受けた先生の一人はこう仰っていました。

 

 

 ヘルス(健全)は常にある。

 

 完璧な身体のブループリント(青写真)は常に存在している。

 

 オステオパス(オステオパシーを行う施術者)は、

 そのブループリントがどう現れるのかを

 感じることによって支点となり、

 患者の身体が本来あるべき姿に戻るのを助けることができる。

 

 

 

再び、『お金と引き寄せの法則』より。

 

 

 他人の不満の共鳴板になっていたら、

 相手を助けることは絶対にできない。

 

 その人たちが望むはずの姿をその人たちに見ること、

 それがあなたにできるいちばん価値のあることだ。

 

 —中略—

 

 全力を上げて相手が調和を回復するところを想像しなさい。

 

 誰かのために役に立つのは、

 その人のことを考えて

 明るくていい気分になれるときだけだ。

 

 不安なく相手を愛しているなら、

 あなたは相手の役に立っている。

 

 いっしょにいて楽しいなら、

 相手の力になっている。

 

 相手が成功すると予想しているなら、

 相手の力になっている。

 

 言い換えれば、あなたの「内なる存在」と

 同じ見方で相手を見られるなら、

 そのときにのみ、あなたは相手の役に立てるわけだ。

 

 

 

これは、オステオパシーや

治療の世界に限ったことではありませんね。

 

どんな人や出来事の中にも

プラスの面や心地よい面を探せるようになったら、

「内なる存在、源(ソース)」と

同じ見方でこの世界を見ているということ。

 

 

 

 自分の世界を「源(ソース)」の目で見る眺めほど、

 素晴らしいものはない。

 

 すべてが見通せるこの波動の見晴らし台に立てば、

 世界のなかでこれこそ最高と感じるものとだけ調和する

 ——したがってそれを引き寄せる——プロセスが始まる。

 

 

 

「健全を探せ」とは、

オステオパシーの創始者、A.T.スティルの言葉です。

 

 

 ・・・そうか!

 

 

 「健全を探す」ことはつまり、

 「源(ソース)」と同じ目で相手を見るということか。

 

 

エイブラハムのおかげで、

「健全を探せ」という言葉の理解が少し深まった気がします。

 

 

いつも「源(ソース)」の目で世界を見られるように。

 

 

そう心がけたいと思います。

 

 


「先生、仕上げをお願いします」

去年の夏ぐらいだったと思います。

 

今の施術のやり方に興味を持ったウチの奥さんに、

私がやっていることの大まかな部分を伝えました。

 

元々感覚が鋭い人なので、

好みのやり方だったのでしょう。

 

説明した後にやってもらうと、かなりいい感じでした。

 

 

それからは2〜3カ月に1回ぐらい、

本格的に調子が崩れる前に施術をしてもらっていて、

昨日の仕事の後にもお願いしました。

 

身体に触れてもらうと、

左半身(特に左肩)が頭の方へ上がり、

右半身は逆に足の方へ少し下がって、

顎の下端が左の方へずれていく。

 

(受けている私の体感です)

 

それから彼女の感覚にまかせて30分ほど調整してもらうと、

全身の流れが徐々に落ち着きはじめました。

 

もう少し馴染むまで、このまま仰向けで休んでいよう。

 

 

そう思っていたら、

 

 

「先生、仕上げをお願いします」

 

 

とウチの奥さんの声。

 

 

その後、ベッドに飛び乗ってきたニコちゃん。

 

 

ベッドから私の左肩に移り、

首までてくてくと歩いてきました。

 

そして喉の下の方、胴体にほど近いところにある凹み

(胸骨の頚切痕のすぐ上)にちょこんと乗ると、

そのまま動かなくなりました。

 

 

いつもならヒゲやホクロをクチバシでつついたり、

顔の上やらあちこちを移動するのですが、

この時はどこもつつかず、足の位置も一切変えず、

ただ首の上でじっとしていました。

 

(ウチの奥さんによると、時々あくびをしていたそうです)

 

手のひらで寝る時以外、

人の身体の上でこんなにじっとしていたことはありません。

 

「なんでやろ?」と不思議に思いつつも、

こんなチャンスは滅多にないので、

首に乗ったニコちゃんの重さと体温を静かに味わうことに。

 

 

5分ほどの至福の時間。

 

 

24グラムのニコちゃんが立ったまま静止している間に、

私の首と頭がじわじわと動き出しました。

 

その動きが止まる頃、

ニコちゃんは自分ですたすたと退場。

 

それからしばらく安静にしていると、

全身のバランスがしっくりと馴染みました。

 

 

ニコちゃんがおとなしく乗っていたところは、

ウチの奥さんも最後まで気になっていた部分だったそうです。

 

 

「すごいなぁ、ニコちゃん!」

 

 

と、大いに驚いた一コマでした。

 

 

・・・で、

 

 

「ニコちゃん、もう1回やってみて!」

 

 

「・・・ガシ!ガシ!」

 

 

いつも通りヒゲとホクロをつつかれました(笑)

 

 

 

 

 

ウチの奥さんとニコちゃん先生、

どうもありがとうございました。

 

 


感じ方

 

「母胎の中に帰ったようでした」

 

 

施術を受けた後にそう仰ったのは、

70代の男性のお客さま。

 

 

「なぜ『母胎』だと感じたんですか?」

 

 

そうお聞きすると、

思考が全く浮かんでこなかったからだそうです。

 

 

「思考とは主に過去がつくるもの。

 赤ちゃんというのは過去がないから、

 きっと母胎の中にいた時には、

 こういう感じだったんじゃないでしょうか」

 

 

というような説明をしてくださいました。

 

なるほど。

 

おもしろい感覚ですね。

 

 

 

90代、女性のお客さまです。

 

施術の途中から、身体を前方にくの字に曲げ、

下にある穴の中に入っていく感覚がしていたそうです。

 

 

「◯◯さん、ゆっくり目を開けて、

 ベッドから降りましょう」

 

 

目を開くと、天井が見える。

 

自分が仰向けに寝ていたことに驚いたと仰っていました。

 

 

 

60代、女性のお客さま。

 

ただ触れられているだけなのに、

身体に鈍くて強い痛みが出て、

次第にそれが消えていくのを感じたそうです。

 

3年前から定期的に来られている方ですが、

以前はただ気持ちいいだけで何も感じなかったのに、

ここ最近はそういうのを感じられるようになって、

「ちょっと怖い」と仰っていました。

 

 

実は私自身もそうで、

以前は施術を受けても

そういう不思議な感覚はありませんでした。

 

ですが、オステオパシーの研修などで

参加者とペアを組み施術を受けているうちに、

触れられているだけなのに自分の身体の中が動いていく感じや、

鈍い痛みが出て消えるなどの感覚を感じられるようになりました。

 

時には、手を離された後でも、

身体がゆっくり動き続けることもありました。

 

こういう現象を感じられるのは、

身体感覚が研ぎ澄まされてきている証拠だと

私は思っています。

 

 

 

「施術中は静かにしていた方がいいですか?」

 

 

時々聞かれます。

 

黙って受けてもお話をしながら受けても、

どちらでも構いません。

 

ご自身の好きに受けられるのが一番だと思います。

 

 

お客さまの中には、

話をすることで自分の考えが整理されたり、

気持ちが楽になるという方もおられます。

 

30代のある男性のお客さまは、

施術を受けながら、今自分が考えていることや

新しい事業のアイデアなどを話すことで、

身体のバランスと同時に思考のバランスも

一緒整っていく感じがすると仰っていました。

 

 

 

私自身はどうかというと、

黙って受ける方が好きです。

 

施術を受けながら、

自分の身体の中の動きや変化を感じるのが好きです。

 

時には、言葉が「ポン!」と湧いてくることもあります。

 

 

特に印象的で今でもよく覚えているのが、

ある研修の中で講師の先生に触れられた時のことです。

 

それは、ほんの数分間の出来事でした。

 

その先生が私の足首に触れた途端、

身体の中身が全て液体のよう溶け、

やがてその液体が微細な波になって、

全身の中を頭から胴体から手から足まで

「ザザザザ〜」と満遍なく行き渡るように動き出す。

 

自分の身体が人のカタチをしたペットボトルになって、

その中を液体がただ均質に動いているという、

そんな感覚。

 

不思議な体験でした。

 

 

 

受け方も感じ方も人それぞれ。

 

 

私は色々あっていいと思います。

 

 


エアタバコ

 

「最近、50年吸っていたタバコをやめたんです」

 

 

そう報告してくださったお客さまは、

1920年代生まれ。

 

日に5本ほど吸っていたタバコをやめたおかげで、

痰が出なくなったそうですが、

ここのところ息がつまるというか、

深い呼吸ができないと仰っていました。

 

 

 

私がタバコをやめたのは、いつだったかなぁ。

 

思い返してみたら、もう13年も前。

2004年の春でした。

 

当時は会社勤めで営業職。

タバコは毎日1箱以上吸っていました。

 

年をとるにつれ、自分の身体の中も外も

灰皿の匂いがしているような気がして、

「これはまずいなぁ」と思ってやめました。

 

10年以上吸っていたタバコをやめるのは

かなり大変だろうと覚悟していましたが、

私の場合は意外にあっさりとやめられました。

 

 

 

落ち着いてタバコを吸う時って、

肺の奥まで深く深く吸い込んで、

口から「ふーっ」と長い煙を出すんです。

 

よく晴れた空に、

吐き出したタバコの煙が消えていく。

 

その様子を眺めながらの一服は、

本当に心地いいものでした。

 

 

それを思い出しながら「振り」でタバコを吸う。

 

振りでやってみても、これまた心地いいんです。

 

やめた当初は、

タバコが恋しくなったら吸う振りをして

要求を満足させていました。

 

 

 

このお客さまが吸っていたのは巻きの強いタバコで、

深く吸い込まないと煙が入ってこなかったそうです。

 

日にたった5本ぐらいしか吸わないということは、

何かをしながらのタバコではなく、

1本ずつを大事に吸うタバコだったと思います。

 

つまり、この方がタバコを吸う時には、

横隔膜などの呼吸に働く筋肉が、

大きく使われていたということですね。

 

深呼吸をする時のように。

 

ところが、タバコをやめたことによって、

深い呼吸をする習慣がなくなり、

呼吸に働く筋肉を大きく動かす機会もなくなった。

 

 

呼吸に使われる筋肉の衰えは、

全身の機能に影響します。

 

 

何度も紹介している、この動画をご覧ください。

 

 

 

 

・・・というわけで、

そのお客さまにもエアタバコをおすすめすると、

「あぁ、なるほど」と笑顔で納得されていました。

 

 

 

タバコを吸う時のように、

肺の奥まで深く深く息を吸い込む。

(ただし、口ではなく鼻から)

 

深く吸い込んだら、

口からタバコの煙を出すように

「ふ〜〜〜っ」と長い息を吐き出す。

 

タバコを吸っている方や禁煙した方は、

タバコを挟む2本指をエアでつけてもいいですね。

 

 

 

これを書きながらやってみても、気持ちよくなりました。

 

 

「落ち着いて吸うタバコには、

 深呼吸の効果があったんだなぁ」

 

 

このお客さまのおかげで、良いことに気づけました。

 

 

ありがとうございます。

 

 


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