はなちゃん
この日が来るのは、
私が50歳になる頃だろうと思っていました。
いやいや、もっと先かも知れない。
そんな風に思っていました。
どう書こうか整理がつかないまま書き始めたので、
だらだらと長い日記になってしまうと思います。
しめっぽい話が嫌いな方は、
どうぞこの日記は読まずにスルーしてください。
26日の正午。
愛するはなちゃんが天国へと旅立ちました。
死因は、卵管と卵の癒着でした。
22日の昼過ぎに突然元気がなくなり、
病院で診てもらいながら経過観察をしていましたが、
26日の朝に容態が悪化。
お世話になっていた病院が休診日だったので、
急遽別の病院で処置をしてもらいました。
はなちゃんが旅立ったのは、
その1時間後の出来事だったそうです。
私は朝イチから昼過ぎまで仕事が入っていたので、
病院には立ち会えませんでした。
施術を終えた午後1時。
急いで2階に様子を見に行くと、
ウチの奥さんの手の中には冷たくなったはなちゃんがいました。
病院からお借りした小さなプラスチックのケース。
最後は、湯たんぽが入ったその中で突然バタバタと羽ばたき、
奥さんが手を差し伸べると、
その手の中でそっと首を伸ばしながら
静かに息を引き取ったそうです。
はなちゃんの身体からはいい香りがしました。
4日も水浴びをしていないのに、
いつもと同じいい香りでした。
声を上げて泣きながら、
何度も頬ずりをしてキスをしました。
亡骸があるとずっとそこに執着してしまうので、
その日の内に火葬することにしました。
出張で火葬に来てくれる業者さんを待つ間、
奥さんと二人でプラスチックケースを病院へ返しに行きました。
気持ちのいい天気でした。
帰ってからご飯を食べました。
二人分のご飯をお茶碗によそうと、
保温ジャーの中に残っている玄米はあと少し。
業者さんから渋滞でかなり遅れると連絡が入ったので、
酵素玄米を炊くことにしました。
前回玄米を炊いたのが21日。
その時には元気だったはなちゃんと一緒に玄米の仕込みをしてから5日後、
まさかこんなことになるとは思いもしませんでした。
玄米をさっと洗い、
泡立て器で玄米をグルグル5分以上かき混ぜ、
火にかけて約1時間で炊き上がりです。
炊き上がる少し前に業者さんが到着。
これからの段取りの説明を聞き、
ワンボックスカーに搭載されている焼き場の中に、
はなちゃんの身体をそっと置き合掌。
だいたい1時間後にはお骨を拾えますが、
小鳥はそれより少し早いと思いますとのこと。
お骨を拾えるタイミングでまた呼びに来ますというので、
お家の中でぼんやりと待ちました。
酵素玄米は炊き上がって出来上がりではなくて、
その後50分蒸らしてやっと出来上がります。
業者さんが呼びに来られた時が、
ほぼその蒸らし上がりの時間でした。
あぁ、やっぱりはなちゃんだなぁと思いました。
焼き上がったお骨は、
はなちゃんの形そのままで、
その姿を見るとまた泣いてしまいました。
はなちゃんを火葬した後にもご予約が入っていたので、
いつも通り淡々と施術をさせていただき、
笑顔で色んなお話をしました。
前日に泣きすぎて酷い顔になった昨日も、
ほとんど回復した今日も、
いつも通り何人もの方に施術をさせていただきました。
仕事があるというのは本当にありがたいことで、
悲しみに浸る間がありませんでした。
来てくださったみなさまのおかげです。
本当に感謝しています。
空いた時間には、斎藤一人さんのお話を聴きながら、
黙々と年賀状の切手貼りや宛名書きをしました。
一人さんのおかげで、
身体の芯がスッポリ抜けた感じがなくなり、
いつの間にかすっかり元気になりました。
私ははなちゃんのことを娘のように思っていましたが、
彼女にとって私はパートナーでした。
ウチの奥さんは、
そんな私とはなちゃんを見るのが大好きで、
とても幸せだったそうです。
22日に印刷屋さんから仕上がってきた年賀状には
はなちゃんの名前が入っていますが、
あえてそのままにしました。
はなちゃんの身体には大き過ぎる骨壷の底に
ちょこんと入ったはなちゃんのお骨は、
ケージやお花やブランコや最後までビビっていたホヨヨボールと一緒に
2階のテーブルの上にあります。
でもそこには、
はなちゃんがいないのがよくわかります。
感じればまだ近くにいるようにも感じるし、
もう光の世界へ行ったようにも感じます。
はなちゃんを愛してくださったみなさま、
本当にありがとうございました。
はなちゃん、ありがとう。
またいつか会える日まで。
今はとりあえず、さようなら。
- 2016.12.28 Wednesday
- 今日のはなちゃん
- comments(0)
- by 白樺整体院